こんにちは。 監査役の部谷です。
不二ビルサービス本社に事務局を置く
「広島ベトナム協会」の訪問旅行に同行して、
11月初旬にベトナムの北部と中部を巡ってきました。
オフィスビルやマンション、ショッピングセンター、
工業団地が次々に建設される首都ハノイとその周辺。
懐かしい田園風景の中、昔ながらの営みが続いている
北部山岳地帯のサパやラオカイの少数民族の村々。
現代と中世が混在する古都フエ。
日本人町の名残がうれしいホイアン…。
7泊8日の駆け足ながら、発展途上のベトナムの
さまざまな顔を垣間見ました。
今回の旅行の目玉は、少数民族の村で
毎週日曜日に開かれるサンデーマーケットです。
フランス植民地時代からの保養地・サパから、
中国国境の町・ラオカイを経由して険しい山道を
バスに揺られて3時間近く。 バックハーという小さな町に着きます。
普段は静かな町が日曜日になるとカラフルな民族衣装の
少数民族の人たちであふれます。赤、黒、花柄など各民族の
特徴ある刺繍をした衣装は息をのむ美しさです。
お年寄りほど派手な服を着ています。
市場には、民族衣装のほか、野菜や米などの食料品、農機具、
農作物の種などが並び、肉売り場では生きたままの鶏や豚、犬、
ウサギも買い手を待っています。
バイク3台分の値段と言う水牛の取引も行われています。
売り手、買い手とも数10㌔離れた村からもバイクや徒歩で
集まって来るそうです。
観光客は欧米人がほとんどで、日本人はわれわれだけのようでした。
花柄のスカートが特徴の花モン族、赤い帽子の赤ザオ族、
黒い帽子の黒モン族の集落にもお邪魔しました。
ぬかるんだ道の近くには野生のバナナが実り、
棚田では水牛が草を食べています。
庭先に放し飼いされた鶏が日本と同じ「コケコッコー」と鳴きながら
餌をついばみます。小屋には馬、豚が飼われ、
軒先に、家畜のえさになる干したトウモロコシや薪が積んであります。
家の中は暗く、土間に石を並べて煮炊きしています。
人口9000万人のベトナムには9割以上を占めるベト族(キン族)と、
50以上の少数民族が生活しています。近代化を急ぐ都会と比べ、
ゆったりとした時間の流れる山あいの少数民族の村。
子どもやお年寄りの笑顔からは、都会にない豊かさが感じられました。